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2008年2月26日 (火)

口からでまかせ

ちょっと前になってしまったが、週刊金曜日2008.2/8 の 「佐藤優の飛耳長目」に 「『資本論』から読み解く中国産餃子への薬物混入」という文が載っていた。
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中国産餃子から有毒薬物が検出された問題が日本中を騒がせている。この問題については、製造過程で薬物が混入したのか、それとも製品ができあがった後に薬物が混入されたかについて、真相がつまびらかになっていない。
 筆者は、本件の背後に思想があると考えている。二つの側面から読み解いてみたい。

新自由主義の害悪
 第一は、新自由主義(市場原理主義)の影響である。この場合、マルクスの『資本論』の論理を適用すると状況がよく見えてくる。
(中略)
 「他人のための使用価値」である商品によって、人間の欲望が満たされる資本主義社会において、「他人のことなどどうでもいい」というモラルがはびこると、社会が破滅することになる。自分にされたくないことは他人にもしないというモラルが新自由主義体制下では崩れていると言うことの象徴となっているのが今回の餃子問題だと思う。

日中連携が急務
 第二は、日中関係の悪化である。
(中略)
 今回の餃子の問題も、日中関係がより良好ならば、起きなかったのかもしれない。新自由主義下では営利の追求が至上命題だ。しかし、他者、すなわち日本人の使用価値を満たすために作っている商品であっても、中国人の経営者と労働者が日本の消費者を「同胞」と感じているならば、製品の安全には細心の気を遣うはずだ。新自由主義を抗する思想の構築のために日中連携が急務だ。
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「筆者は、本件の背後に思想があると考えている。」。あ~あ、また「思想」かよ。
この時点で中国産冷凍餃子から農薬が検出されたこと以外わかっていないのに、いつものことながら強引に話を展開し始める。この前までは、「インテリジェンス」で世界を読み解いてたと思ったら、今度は「マルクス」、「資本論」でなんでも読み解いてしまうらしい。(笑)
「背後に思想がある」というより、話題に「資本論」や思想を思わせるキーワードを引っかけたかっただけだろう。中国の資本主義化移行の弊害によるモラルの低下は確かにあるけど、このことを『思想』だのと大げさに古典を振り回してする話でもないだろう。だから結論もむやみに飛躍する。「新自由主義を抗する思想の構築のために日中連携が急務だ。」だと。かっての左翼のアジテーションを思わせる威勢の良いアナクロな台詞だね。右翼なのに左翼の「知」にあこがれる佐藤らしい。

それにしたって、この程度の話にわざわざ「マルクス」、「資本論」を登場させる必要はまったくないだろ(笑)
この手の論理の飛躍は偽科学に多い。この連載コラムは、文章が比較的短いだけに佐藤の主張が如何に偽科学的な無理な論理展開がされていることがよくわかる。

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