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2008年3月25日 (火)

『光州と高雄 響き合う東アジア』

朝日新聞『歴史は生きている 東アジアの150年』最終章 韓国・台湾の民主化」(3/25)
『光州と高雄 響き合う東アジア』
この特集は、なかなか良いのだけどやはり日本の関わりの負の面について知らないのか、思いつかないのか、あえて書かなかったのか、ほとんど言及されていない。まぁ、日本のマスコミの限界ということだろう。

 前に見たような光景だなーー。
 22日に投開票された台湾総統選を見ていて、そう思った。3ヶ月前の韓国大統領選とあまりによく似ていたからだ。
 ・・・
 かって命がけの民主化闘争をした陣営が現職として受けて立つ。彼らを弾圧した独裁政権の流れをくむ陣営がそれに挑む。そして政権交代。二大政党制を目指しつつ、政権交代がなかなか実現しない日本とは違う民主主義が育っているかに見える。
 その土台には、長い独裁政権時代の体験と、それを倒そうとした民主化のエネルギーがあるのだろう。そう思いながら、韓国と台湾の民主化の歴史を振り返ると、これまた実によく似ていることに気づく。

似ているのは当然だ。台湾も韓国も日本の侵略を受け植民地化された後、日本の敗戦によって解放された。そして反共の最前線として米国の支配下に入ったからだ。2国の軍事独裁政権は米国によって支援され、それによって民主化を弾圧されたからだ。
 冷戦体制が弱まる80年代になり軍事政権に対する米国のあからさまな支援が失われると民主化運動に独裁政権は倒されることになった。同じなんだから似るのは当たり前だ。

 そこに隣国から情報の風穴を開けたのが、日本で岩波書店の月刊誌「世界」に73年から88年まで連載され、軍事独裁政権を告発し続けた「韓国からの通信」だった。
 当時、学生運動で当局に目をつけられていたソウル大の朴世逸教授(59)は、73年から留学した日本で読んだという。
 「あの通信をはじめ、日本には学ぶべき点がたくさんあると思いました。立派な先生が多かったし、韓国の運動を助けた友人もいた。日本は、アジアの民主化に大いに貢献したのではないですか」

これは勘違いも甚だしい。日本は米国と共に軍事独裁政権の強力な支援者で、アジアの民主化を妨害し続けていたのが正しい。
この教授は、日本で何を学んでいたのか。(笑)たしかに「世界」での「韓国からの通信」は韓国民主化運動の大きな力になっていたようだが、これはあくまで日本の反体制勢力によるもの。これをもって日本が「アジアの民主化に大いに貢献した」と言われると加害者をヒーローにするとんでもない誤解を生む。

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