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2009年5月 2日 (土)

トンデモ佐藤優のイカサマ言説 週刊金曜日編集者のレポートから

週刊金曜日に佐藤優の記事が載って以来、疑似科学的としか言いようのない佐藤のデタラメ言説を何度も批判してきた。それでも佐藤は「優れた思想家」、「知の怪物」、「知の超人」だのと持ち上げ続けられている。持ち上げる側が佐藤と同類のインチキ知識人なのだから、詐欺的互恵関係と言っていいだろう。

佐藤が中心になって活動している「神保町フォーラム」の勉強会について、佐藤を信奉する週刊金曜日編集員の伊田浩之の文章がある。
http://www.forum-j.com/report/20070627.html

日付      6月27日 (水) 18:30~
タイトル     第18回 「メディア・マインドコントロール」
講演     伊東乾(作曲家・指揮者)
対談     伊東乾VS佐藤優

人を騙す(洗脳する)なら音声動画メディアの活用が有効である。それは、「情動は理性に先立って意思を決定する。音声動画メディアは悟性に先立って人を調律する」からだ。100万人単位の人間に同時に情動を激昂させうるものが音声動画マスメディアで、90年代以降の例としては3カ月で120万人が「なた」で虐殺されたルワンダ内戦がある。

「情動は理性に先立って意思を決定する。音声動画メディアは悟性に先立って人を調律する」
バカげている。情動が常に理性に先立って意志を決定するなら、人はみな獣のままだ。音声動画メディアが情動だけに直接作用するというのも、ばかばかしい飛躍だ。メディアがどんな形態であろうが情報を認識し処理する過程は同じだ。音声動画メディアが大衆に影響しやすいのは、情報を言語化する過程を省くことが出来るからで、言語能力を必要とせずに誰にでも情報を伝達することが出来るうえ、視覚情報が中心の人類に情報がストレートにインプットできるからだ。ルワンダの虐殺の例などなんの根拠にもならない。

 新聞や雑誌などの活字メディアは受け手が能動的に読み解かなければメッセージが伝わらない「能動的メディア」。テレビやラジオなどは受け手の悟性が「気づく」前に人間の情動や感情を刺激して「好き」「嫌い」などの反応を起こさせるのが特徴だ。

何の根拠もない。そもそも「能動的に読み解く」という表現があいまいだ。「活字メディア」は「能動的に読み解くもの」だから「活字メディア」は「悟性」が働くという命題は単なる循環論法でしかない。「音声動画メディア」だって読み解く。イメージしやすいかどうかの違いだけで、どちらも情動を刺激すれば、悟性が働く。「好き」「嫌い」にだって理由はある。人間は獣じゃない。

ファシズムと親和性が高く、映画ではナチスの『民族の祭典』、スターリニズムの『戦艦ポチョムキン』などが一例。金正日が映画好きなことも当然だろう。オウム真理教も、カセットテープやVHSビデオなどのチープな受動的メディアを下宿で繰り返し使わせ刷り込んでいた。
 

ファシズムやファシストでなくても映画は馴染まれているし利用されている。ファシズムが映画を利用したといって、大衆への情報伝達という一般的、汎用的なメディアの特性を利用したに過ぎない。それをもって「ファシズムと親和性が高い」というのはあやまり。

 映像で恐怖情動に駆られると、悟性を司る脳の部分(前頭前野連合野)に酸素を含んだ血液が循環しなくなる虚血状態になる。これは、実験によって確かめられている。その直後に写る映像に対して、悟性の作動を抑制して反射的動物的な行動反応になる。

 たとえば、イラク開戦を米国民の8割が賛成したのも音声動画メディアの影響だ。またベトナム戦争当時は兵士の発砲率が低かったことから、米軍はいま人の形をしたものを見たら反射的に引き金を引く、反射調教の訓練を繰り返し兵士にやらせている。イラクなどで、兵士の発砲率と生還率が上昇し、子どもなど非戦闘員に対する誤射率が激増しているのはこのためだ。

 「映像で恐怖情動に駆られると」 映像じゃなくても恐怖情動(パニックのことだろう)になれば、人間は生存のために本能的反射的な反応になるのは常識。イラク開戦で米国民が賛成したのは音声動画メディア(映像というべきところをすり替えている)のせいではない。メディアが流した情報操作のせいだ。何もかも音声動画メディアに結びつけるのは悪質。「反射的に引き金を引く訓練」は、何が言いたいのか意味不明。

 さて、イスラムの処刑法には、民衆が石を投げて殺す石打ち刑がある。民衆に手を下させる石打ち刑は、一方で民衆自身を加害者にするとともに、そのことで自分が石打ち刑にさせられたらという恐怖感でもっとも強く民衆自身を縛る効果がある。

根拠なし。

 しかも裁判員制度では、パワーポイントの導入が予定されている。裁判員に選ばれた人たちの負担軽減のためと説明されているが、受動メディアでは気づきに先立って意志を決定するし、司法の素人は重罰を選びやすい。自覚する前に、証拠提示の段階で被告人に「犯人」「悪人」というイメージをワイドショーよろしく植え付けられる。

パワーポイントなどのプレゼンテーションソフトを使っても使わなくても、「司法の素人」の判断の問題は同じだろう。

裁判員制度とは、国民の国民による国民をターゲットとした予防法制という名の恐怖政治になる。

「受動メディア」の問題と言っているのに、それがなぜ「裁判員制度」になるんだ?
結局「受動メディア」は関係ないということだ。

 音声動画メディアによるマインドコントロールは(1)しない(2)されない(3)させない――の防止原則を確立することが必要だ。第3の「させない」には、共同体の「共通善」の感覚が重要だが、近代以後の日本の教育制度には決定的に脱落している。

 あほか。音声動画メディアに限らず、マインドコントロールなどさせてはいけないのは、あたりまえの話。

 一事が万事この調子。カルト宗教となんら変らない。以前、コメントに「佐藤はなんだか大川隆法じみてきましたね(笑)。」というのがあった。http://electric-heel.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/x17-f7dc.html
電車の中吊り広告をたまたま見たら、全く同じだった。(笑) http://www.the-liberty.com/

 佐藤優のトンデモ言説を無批判に受容され、賞賛されるのは日本の論壇が痴呆だということで、それは昨今そうなったというものでもなく、元々そうだったのだからどうと言うことでもない。
だけれども、大きな問題は、<佐藤優現象>。
 トンデモ佐藤が意図して麻痺性のゴミ言説とともに流す国家主義、排外ナショナリズム、そして言論封殺行為といったことに対して、どの出版物からも批判されなくなっていることだ。例えば「皇軍慰安婦」を「売春婦」と決めつけ、北朝鮮に対する見せしめとして在日朝鮮人への弾圧を主張し、天皇制護持の為に護憲派を名乗り、軍事大国を主張している。

佐藤の言説を受け入れることはリベラル・左派の転向そのものである。それだけではなく、佐藤の言論封殺を知りながら見逃しているのは、言論人として犯罪に荷担したのも同じだ。

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佐藤優現象」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。思いっきり笑わせていただきました。佐藤優の半径5メートルあたりにいる連中の言説は、相変わらず「水からの伝言」よりも胡散臭いですね。

ところで、「3カ月で120万人が「なた」で虐殺されたルワンダ内戦」についてですが、ルワンダの「内戦」の最大の原因は、1990年ごろから米国政府が進めていたコンゴ東部地域の政情不安定化政策であり、国内問題ではないという指摘があります。
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2009/04/post_7a58.html

現地の人々の「理性」のなさをことさらにアピールしたがっている伊田浩之こそ、差別意識という「情動」だけで「能動的メディア」とやらに携わっているのでしょうね。それにしても週刊金曜日・・・。

フォーラム神保町は最悪ですね。田母神を呼んで何か学習会をやるんでしょう? 佐藤優や山口二郎といった連中もひどいですが、やっぱり宮崎学が入っているのが胡散臭さに磨きをかけています。宮崎を「親分」とか言って崇拝している連中の気が知れません。北朝鮮問題一つとっても宮崎は当初「対話すべき」と言っていたくせに、小泉訪朝で拉致問題が明るみになった途端「金正日打倒」と言い出し、さらに公安の犬になって中核派の情報を売っていた無節操漢の集大成みたいな男じゃないですか。以前週刊金曜日で山口組の企業舎弟と言われている菱和ライフクリエイト社長の弁明インタビューを載せさせたのも宮崎が佐高信に仲介したと言われてますし、彼はヤクザ業界の利権代弁スポークスマンでしかありません。そんな人間なら個人的な利権の為に田母神と組むなど朝飯前でしょう。
フォーラム神保町というのは週刊金曜日と一体になってその手の腐った新・転向左派(レイシスト的保護主義者?)の生活共同体として存在しているのでしょうね。

m_debugger さん、こんにちは、

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ところで、「3カ月で120万人が「なた」で虐殺されたルワンダ内戦」についてですが、ルワンダの「内戦」の最大の原因は、1990年ごろから米国政府が進めていたコンゴ東部地域の政情不安定化政策であり、国内問題ではないという指摘があります。
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2009/04/post_7a58.html
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大変、ためになる情報ありがとうございます。『闇の奥』の訳者さんのサイトですね。大変勉強になります。
読んでいると既視感たっぷりですね。
アジア、中東とともにアフリカについても、注目したいと思います。

ZEDさん、こんにちは、

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フォーラム神保町というのは週刊金曜日と一体になってその手の腐った新・転向左派(レイシスト的保護主義者?)の生活共同体として存在しているのでしょうね。
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佐藤は「フォーラム神保町」を、出版不況であえぐフリージャーナリストらの拠り所にすることで、彼らを支配下に置こうとしています。
そして彼らが<佐藤優現象>をメディアに広める役割を持つわけです。


はじめまして。いつも読ませていただいてます。というか、結構笑わせてもらっています。
講談社が今月半ばに出す「現代プレミア」なるムックで、ノンフィクション特集をするらしい(毎日12日夕刊)がご存じですか。台所事情が苦しいのはわかるが、佐藤優責任編集と知り、講談社もついにここまで落ちたかと愕然とした。職務上知り得た情報で喰っている外務省の人間がどの口でノンフィクションを語るのか。巻頭で佐藤と対談しているらしい佐野眞一含め、誌面に登場する佐藤シンパのジャーナリスト陣は自分たちがどんな目で見られているのかわかっているのだろうか。ああ、世も末だ。

無双さん、はじめまして、

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職務上知り得た情報で喰っている外務省の人間がどの口でノンフィクションを語るのか。巻頭で佐藤と対談しているらしい佐野眞一含め、誌面に登場する佐藤シンパのジャーナリスト陣は自分たちがどんな目で見られているのかわかっているのだろうか。
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まったくその通りですね。よくあれだけデタラメな奴がでかい面できるのか、まったく理解できません。
佐藤はただのつまらんほら吹きですが、人を脅したり煽てたりして、人の心のスキをうまくつかんでコントロールする人心掌握術には長けていたのかもしれませんね。
カルト宗教の教祖みたいなものなのでしょう。よそから見れば、まったくばかばかしいのですが。オウム麻原の空中浮遊とかをインテリ信者が絶賛していましたしね。(笑)


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