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2010年9月10日 (金)

鈴木宗男と<佐藤優現象> 1

8月7日、最高裁は鈴木宗男の上告を棄却する決定をした。これで鈴木宗男の有罪は確定した。
法廷は検察の主張を全面的に認める判断を下したにもかかわらず、鈴木はなおも検察の陰謀と戦うヒーローを演じ続けるつもりだ。試合は終わったのに、まだ戦うと言うのは、鈴木と佐藤優はリングの上ではなく場外で逆転を狙っているからだろう。
この意味は<佐藤優現象>と同じ筋書に沿ったものだ。

鈴木議員の実刑確定へ=無罪主張の上告棄却−受託収賄など4事件・最高裁

 受託収賄、あっせん収賄など四つの罪に問われた衆院議員鈴木宗男被告(62)の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は7日付で、被告側上告を棄却する決定をした。懲役2年、追徴金1100万円の実刑とした一、二審判決が確定する。

 鈴木被告は確定後、収監される。公選法などの規定により、確定すれば失職し、懲役刑の執行後10年間は立候補できなくなる。鈴木被告は、政治資金規正法違反罪と議院証言法違反罪を含め、一貫して全面無罪を主張していた。

 2004年の一審東京地裁判決は、すべての事件を有罪と認定した上で、「高度の廉潔性を求められる要職にありながら国民の信頼を裏切った」と非難。「反省は皆無で、虚偽の陳述をしてはばからない被告に刑を猶予するのは相当ではない」として、実刑を言い渡した。

 二審東京高裁も08年、「行政に不当な影響を及ぼし、社会の信頼を害した」として、一審を支持していた。

 鈴木被告をめぐる一連の事件では、佐藤優外務省元主任分析官(50)ら12人が起訴され、鈴木被告を除く11人の有罪が確定している。

 判決によると、鈴木被告は北海道開発庁長官、官房副長官だった1997〜98年、林野庁への口利きの見返りなどとして、2社から1100万円のわいろを受領するなどした。(2010/09/08-13:52)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2010090800496

 

先に最高裁で上告棄却が決定され有罪が確定した鈴木の片腕”佐藤優”の場合と同様、一審の判決は極めて合理的で、高裁でも最高裁でも一貫して判断はまったく揺るがなかった。鈴木宗男と佐藤優の”恫喝コンビ”による官僚支配の権力犯罪は立証されたのだが。

 佐藤優にしても、鈴木宗男にしても自らの主張を裏付ける合理的な主張や証言を提示することもできず、鈴木は法廷では見苦しい死んだ者や病気になった者への責任転嫁、非論理的で見え透いた虚偽の主張の繰り返し、関係者への隠蔽工作の強要などとても公判を有利に展開するようなものではなく、佐藤優は得意の妄想で検事相手にスパイごっこして自己満足する(検事は佐藤の馬鹿げた妄想癖と英雄願望を見抜き相手をしてやったようだ)というハチャメチャぶりだったようだ。まったく反省がないばかりか、品性も常識も欠けた自己中丸出しのこの両者が常識的に法廷で勝てるわけがない。

鈴木宗男に対する一審判決では

判決は、「受け取ったのは400万円で、わいろでなく、官房副長官就任のお祝い金だ」等との鈴木前議員側の全面無罪の主張を退け、「長官の地位を私物化し、公共事業の公正な遂行を阻害し、厳しい批判に値する。自己の刑事責任の重さに思いを致さず、あえて虚偽の陳述をしてはばからない被告人に対し、刑の執行を猶予するのは相当ではない」と、懲役2年、追徴金1100万円(求刑懲役4年、追徴金1100万円)の実刑判決を言い渡した。

「判決のページ」http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/hannketu0401.htm

 その後判決理由として受託収賄の島田事件については600万円の受け取り月日、請託の状況が明確。あっせん収賄のやまりん事件では林野庁次長に 対しての斡旋と知悉しながら承諾し、斡旋の報酬としての500万円を多田と共謀して受け取った。政治資金規正法違反については21世紀政策研究会への1億 円の寄付を報告書に記載せず、個人的支出の3600万円を記載していなかった事も明らか。議院証言法違反でも島田建設の800万円の贈与が無かったと偽 証、モザンビークの医療援助隊を中止に追い込んだ事も明白と4罪について起訴全ての事柄につき有罪とした。そして詳細の注釈を加えた八木裁判長の判決文朗 読は約2時間半に及んだ。

その間鈴木宗男は、日焼けしている顔を高潮させ、なにやらしきりにメモを取ったり、時折裁判長の顔を見つめたりしていた。

刑については刑法197条に基ずき懲役2年、1100万円の追徴金を課したと述べられた。

最終「政治の要職にあり高度の倫理性と廉潔性を求められながら、このような事件を起こした事には厳しい非難を受けて当然で、捜査段階から法廷においても不合理な弁解に終始し、不利益な証言を した元支援者を誹謗するかの言辞を弄し、反省の色は皆無で刑の執行を猶予する余地は無い。」と申し渡した。

判決は起訴された4罪について総て有罪だったが、事実認定の補足説明もきわめて説得力があり、なにより常識的だった。

「鈴木宗男傍聴記」 http://www3.plala.or.jp/isshi/kohan36.html

二審高裁では

 池田裁判長は、一審判決の「有力な支援者から請託を受けると何のためらいもなく便宜を図り、1100万円を受け取った」とする認定を支持。「政治力を利用した犯行で林野行政などに不当な影響を及ぼしており、刑事責任は重い」と非難した。

朝日新聞より

そして全般の問題として訴訟手続きの不備はなく、原審の法令違反はないとし、量刑が重いという主張には「おかれた政治的立場を思えば酌量の余地は無く、悪質で刑の執行を猶予する余地はない」と淡々と述べた。

「鈴木宗男公判傍聴記」  http://www3.plala.or.jp/isshi/kososhin15.html

と、法廷は鈴木宗男の主張する検察の「国策捜査」をまったく認めていないばかりではなく、その品性を欠いた態度に人としてのダメだしまでしている。

鈴木は今後も検察と戦うと宣っているが、それは単なる逆恨みからの復讐の誓いでしかない。恫喝政治家らしい。裁判所を批判しないのは、恫喝によって支配できる相手ではないからだろう。

”恫喝”が出来るためには政治権力を持ち続けなければならない。鈴木宗男と佐藤優は裁判では負けたが、事実上は勝利していると言えよう。裁判の判決がどうであろうと世間では鈴木宗男と佐藤優は無実でありながら「国家の罠」に嵌められた悲劇の殉教者という三文芝居が何の疑いもなく信じられている。メディアを操って益々影響力を強めてくるだろう。

 

* 鈴木宗男の公判については、参考にさせてもらった 「鈴木宗男公判傍聴記」 http://www3.plala.or.jp/isshi/ に詳しく記録されている。

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コメント

鈴木宗男氏の刑事事件に対する最高裁決定をめぐる議論
ESQ 提供:Nothing Ventured, Nothing Gained.
2010年09月09日13時30分
http://news.livedoor.com/article/detail/4999051/?p=1


最高裁決定の原文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20100908162934.pdf

参考までにさん、ありがとうございます。

とても詳しい最高裁判決の解説ですね。
弁護側も事実を認めた上で法解釈の問題を争点に持ってきているようですが、途中でなくなった証言者や病気になった証言者に責任をなすりつける鈴木の認識はそれ以前ではないのでしょうか(笑)

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