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安全保障

2010年5月29日 (土)

米国が企てる朝鮮半島危機 米物理学者「天安艦は座礁か衝突で沈没」

今度は韓国出身の米国物理学者からの意見がでました。
真っ当な見解です。

http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2010/1275031901749Staff

  「合調団発表のとおりなら天安艦はばらばらになるはず」

 

ホン・ソンマン記者2010.05.28 11:21

韓国出身の米国物理学教授が、天安艦は座礁や衝突で沈没したのであって爆発 と考えるのは難しいと政府の発表を否定したことで関心を集めている。

米国ジョーンズホプキンス大のソ・ジェジョン物理学教授は5月28日、[平和放 送・開かれた世界の今日]とのインタビューで、「(天安艦沈没の原因は)爆発 かもしれず、座礁、衝突。その3つ程度に分けられる」とし「外部爆発の痕跡も なく、内部爆発の痕跡もなく、当然接触爆発の痕跡もない。爆発は排除すべき だろうし、では残る原因は座礁と衝突になる」と主張した。

魚雷の破片はどこにあるのか?

衝撃波は家屋崩壊の1000倍...天安艦は強くつぶされるバブル効果は迷信

バブル効果は迷信

合調団発表の通りなら天安艦は粉々

米国、天安艦事態で日本・米国の基地移転問題を解決

米国の反応についても助言を出した。「米国で断定的に『北朝鮮がした』と、 そう言ったというより、『北朝鮮がしたそうだ』、『韓国政府の発表を信頼す る』、このように間接話法を使っている」とし、注意すべきだと忠告した。

米国が韓国の立場を支持するのは、米国の国益によるからだと見た。「今回の 天安艦事件を契機にして、日本政府が屈服した」とし「東北アジア情勢がとて も不安定で難しい時に、こうした問題でもう延せないと言い、米国政府の立場 を尊重する形で立場を整理した」と見た。

米国は韓国政府の調査発表を信じるといいつつ、自分の願む事業の一つと言え る日本の米軍基地問題を解決した側面があると見た。

面白いのは、私もそう思っているだが、今回の事件で米政府の言動は、韓国政府を支援する第三者であることを印象づけようと韓国を前面に出した間接話法を使っていること。沈没時に米軍主導の合同軍事訓練を行っていたことや有事の作戦指揮権を持つことからすれば米軍が当事者として前面に出てきておかしくないはずなのだ。いつもなら出しゃばりなくせに。まるで三文ミステリーの登場人物のようだ。(笑)

ソ氏は、そのような米国の態度を「米国が韓国の立場を支持するのは、米国の国益によるからだと見た。」と日米間の懸念事項である普天間基地問題に絡めて説明している。

それもあるが、実は事件の当事者だということと、北朝鮮のテロ行為と国際社会に思わせることで北朝鮮を追い詰め、同時に普天間だけではなく東北アジアの安全保障の枠組みを締め直す米国の指揮した謀略だからだろう。

 

2010年5月28日 (金)

米国が企てる朝鮮半島の危機 「爆発はなかった 魚雷もなかった」

韓国の哨戒艦「天安」沈没事件の調査を行なった軍民合同調査団に国会から派遣された専門委員シン・サンチュル氏のスピーチと同氏によるヒラリー・クリントン米国務長官への手紙がヤフー掲示板に転載されてきました。

「2010年3月26日ソウル市内の教会におけるCheonan号沈没の真実に関する Shin Snag-Chul さんのスピーチから、および同氏によるヒラリー・クリントン国務長官への手紙」 公開されている状況証拠に矛盾なく非常に説得力のあるものです。

原文は
http://www.spark946.org/bugsboard/index.php?BBS=s_news&action=viewForm&uid=2529&page=1

日本語訳は
http://www.anatakara.com/petition/no-explosion-no-torpedo.html

ついでに、下記のリンクはでっち上げを疑われている軍自身が主体となった軍民合同調査団のまったく説得力のない調査報告書全文
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C9381959FE0E2E2E1838DE0E2E2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C9381959FE0E2E2E3848DE0E2E2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2


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爆発はなかった 魚雷もなかった
There was no Explosion. There was No Torpedo.
by Shin Sang-Chul
http://www.anatakara.com/petition/no-explosion-no-torpedo.html

(転 送・転載歓迎) 

市民の皆様へ  お知り合いの国会議員に知らせてください。 昨日の昼から韓国のサイトに登場していました。

http://nobasestorieskorea.blogspot.com/2010/05/urgent-fwd-from-korea-letter-to-hillary.html


政治家の皆様、どうか経済制裁を軽々しくしないでください。ロシアも調査団を送ったそうです。

「イラク戦争何だった の?」を考えようとしている代議士の方たちは、この事件も「何だったの?」と疑問視してください。

さとう -anatakara.com/petition/index2.html-


(調 査官Shin Sang-Chul氏のクリントン国務長官への手紙と調査結果)


親愛なるヒラリー・クリントン国務長官


ようこそ韓国へ。長官が朝鮮半島を含む東アジアにおける平和を話合う好機を得られるよう望みます。

私は沈没した天安号 のため韓国国会によって推薦された民間調査員、S.C.Shinです。ここ韓国における真実そのものを長官にお知らせしたくこの手紙を書いています。


私は韓国海洋大学を1982年に卒業し、航海および砲術士官として2年間海軍に在籍、その後、韓進海運で航海士として数年間極東と米国 西海岸の定期航路貨物船に乗船勤務し、さらに現代、サムスン、大宇、韓進重工のような韓国大企業の造船所で7年間、造船検査業務を経験しました。


私は136,000トンのばら積貨物船3隻、2,000~4,000トンのコンテナ船10隻の建造で、船体構造、船用機械と装備、塗料 と航行システムを含む航海器具を担当しました。


私は韓国軍本部の結論に合意しませんでしたので、現在名誉毀損により訴 えられています。

この状況がおわかりでしょうか?私は当局に反対の立場にたった唯一の人間です。それが私が訴えられた唯一の理由です。私 は世界の中の民主主義国家において、どうしてこのようなことが起こったのか理解できません。


それで私は自分の意見をあ なたに述べたいと思いますが、さらにこれがあなたを韓国でのあの不幸な事故の真相へと導く、有意義な情報であるかもしれないと考えます。


ご存じのように、この事件は世界の平和に貢献する朝鮮半島の平和にとりあまりに重要な問題ですので、あなたとあなたの国は熱意をもって 完璧(な調査)にしようと追求しています。韓国軍当局は「魚雷の爆発」によって天安号が2つに割れて沈んだという結論に達しました。

しか し私の意見はそれとは全くことなります、なぜなら私は「爆発」を示すものはかけらも見つけることができず、反対にその船の座礁と離礁を示すいくつもの証拠 を見つけることができたからです。

私は、真実をもとめる小さな声が予期せぬ災いを防ぎ、朝鮮半島にいる7,000万人の人間の安全を確実 にするということを、あなたに十分に理解して欲しいと思います。


これから、ベンニョン島の位置する環境、特にこの付近 での船舶航海にとって重要な自然環境を含む地理学的(*訳注:英語は「幾何学的」だが不自然と思われるため、地理学、とします)背景について話します。

(あ とは下記サイトにて)

http://www.anatakara.com/petition/no-explosion-no-torpedo.html

 

当ブログでは、米国こそこのでっち上げに関わっている共犯者としているので、この手紙の内容がネットを通じて知れ渡ったときのヒラリークリントンの対応が見物ですね。

といっても、ヒラリーもマスメディアもこの手紙のことは無視するでしょう。それぐらいでなければ、世界のあちらこちらで謀略を繰り返すなんてことはできませんから。

韓国政府がシン氏を口封じで逮捕することはありえますね。

2010年5月27日 (木)

米国が企てる朝鮮半島の危機 米国対北朝鮮政策の転換 2

そもそも韓国軍の哨戒艦沈没事件は真相がどうであれ韓国政府・軍は「沈没は北朝鮮の攻撃」という結論しかだせない。政府または軍が責任を負うか、全ての責任を北朝鮮に負わせるかのどちらかしか選択肢はない。韓国政府は、自らにはまったく責任はなく、全ての責任を北朝鮮に負わせることを決断した。 例え韓国政府が主張するように北朝鮮の魚雷攻撃だとしても、こともあろうに哨戒艦が向かってくる魚雷にも気がつかず、やすやすと撃沈されたことは軍の責任であるはずなのに、軍の誰も責任をとっていない。更に艦長と将校が生存し、一等兵や二等兵が犠牲になったということは、軍隊という組織の中では恥さらしな事であるのに艦長や将校への責任追及や批判、彼らの謝罪というのも聞いたことがない。

これは、最初から韓国政府と軍が自らの責任逃れを第一に優先していたからだ。韓国政府が責任逃れをするなら、その責任は当然北朝鮮になすりつけるしかあるまい。

 だが、問題はそれが単に責任逃れのレベルではなく、戦端を開くための謀略に使われていることだ。普通に考えても、ここで北朝鮮との緊張が高まれば、好調な韓国経済はこのようなリスクを恐れる外資の多くは逃げてしまい大変な混乱に陥る。なぜ、経済大統領と自称する李明博韓国大統領が急いでそこまで事をエスカレートさせるのか。事態を収拾させる落としどころもなく、北朝鮮を決定的に追い詰められるような韓国の行動は、北朝鮮の軍事報復を待っているとしか思えない。

 このような決断が韓国大統領が単独で行なうとは考えられず、韓国やこの地域の安全保障のイニシアティブをもつ米国のシナリオであることは間違いないだろう。

 日本はこの有事を積極的に利用して米国との安保の強化、(米軍の下請けとしてだが)日本軍の完全復活に望むだろう。日本は朝鮮戦争による好景気よ再びと内心考えているだろうが、進んで軍事的に巻き込まれに行くのだから好景気どころか戦争リスクが日本経済にも直撃することになり韓国と一蓮托生となる。

* はみ出しネタ

もう知られていることなのだろうか?

哨戒艦「天安」は就役から21年たった艦船で、沈没の前月には次期護衛艦に変わることが報道されている。
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次期護衛艦、2012~2016年に順次配置
   
  敵の対艦誘導弾に対する防衛能力を取り揃えた次期護衛艦(2300トン)が2012年を皮切りに2016年まで順次に配置される。国防部は24日、金泰栄(キム・テヨン)長官が出席した中で第40回防衛事業推進委員会を開き、こうした内容を議決した。次期護衛艦は搭載装備を含み、1隻当たり2700億ウォンで6隻ほどが建造される。次期護衛艦事業は1980年代に建造され、寿命が来た既存の護衛艦と哨戒艦を交換するもので、新しい護衛艦は艦隊に配属され、海域監視および防衛と海上統制権確保戦力として運用される。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=127604&servcode=400&sectcode=430
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この退役決定の老朽艦船が何の目的であの場所にいたのかのかも不思議。もちろん、哨戒任務なんだろうけど(笑)

2010年5月25日 (火)

米国が企てる朝鮮半島の危機 米国対北朝鮮政策の転換

 韓国海軍の哨戒艇「天安」が突然2つに折れて沈没した事件で、韓国政府はこれを北朝鮮の仕業と決めつけ国連安保理で新たな北朝鮮制裁を決議させようとしている。

 この哨戒艇の沈没については、事件発生からしばらくは韓国政府と米軍は「北朝鮮の関与はない」と断言していた。しかし、沈没船内の乗組員救出と船体の引き上げが異常とも言えるほど遅れている間に、韓国政府は北朝鮮の関与であるとこれまでの主張を一転させた。

 この哨戒艇の沈没については、当初から北朝鮮の関与はあり得ないと考えるだけの理由がいくつもある。それについては、ブログ”河信基の深読み”の関連記事、自分も書き込んでいるコメント、それと”田中宇の国際ニュース解説”の「韓国軍艦「天安」の沈没の深層」にまとまった分析がある。後になって「天安」と衝突した後沈没したと噂された米原潜は無事であることを確認されたと言われているが、それでも米韓政府に対する疑惑は払拭されていない。

 北朝鮮の攻撃による沈没であると強硬に押し切ろうとする韓国政府は米国、日本とともにこの事件を国連安保理の制裁決議にかけようとしている。常任理事国の中国とロシアが決議に素直に賛成するとは思えず、一種のパフォーマンスとも思えるのだが、それだけではない。

米韓のこの謀略によって安保理の制裁決議にかけられた北朝鮮がその報復として何かしらの軍事的アクションに出た場合、中ロは新たに出された制裁決議に条件付きであれ賛成せざるを得なくなる。これは国際社会の不公正さを利用した帝国主義国の常套手段であるワナで、挑発によってそのワナに追い込もうとしている。
金正日総書記が中国を訪問した際には、中国は北朝鮮に挑発に乗らないようにと進言したのではないかと思う。

2009年4月16日 (木)

日本による6カ国協議の破壊は成功

 日本のごり押しによる北朝鮮ロケット発射を非難する国連安保理の議長声明は、あきらかにダブルスタンダードであり、国際法を無視した筋の通らないものだ。いくら何でも特定の国家だけ人工衛星打ち上げロケットの発射を禁ずるなどということはできない。議長声明では「発射」は「違反」としているが、ミサイルではないことが明らか故に、「発射」する対象が何を示すのか欠いたまま、「違反」とブチあげてしまった。
 拘束力がないとはいえ、こんな無様で政治的公正さを欠いた声明がまともなわけがない。日本に配慮した為に、国連安保理はまた大きな失敗を犯した。(国連安保理改革など止めて、肝心なことに役立たずの国連安保理は廃止した方が良いと思う。)

 この結果は6カ国協議でやっと一歩前進した朝鮮半島の非核化交渉の成果を日米によって葬ることになり、この地域の緊張関係をかえって増すことになった。

日本を除く6ヶ国協議参加国は、6ヶ国協議を壊すつもりはなく、日本の顔を立てつつバランスをとったつもりであろうが、読みは浅かったと言わざる得ない。北朝鮮が6ヶ国協議からの離脱を表明したことで、米中は慌てている。北 朝鮮は理詰めだ。これまで圧倒的に力の小さい北朝鮮は交渉相手国を公正なルールが期待できる土俵にあげたうえで、相手のイカサマを逆手に要求を通してき た。米国は力の外交しかできないので、なんども北朝鮮に苦汁を飲まされている。今回も北朝鮮に理がある。米国は北朝鮮に頭を下げざる得ないだろう。

 国連安保理に決議案を提出した日本の狙いは何なのだろうか?

 米朝関係改善を妨害すること。それと北朝鮮を挑発することでこの地域の緊張を高め、自らの安全保障の危機を作り出し、プロパガンダによって世論を誘導して戦争の放棄を謳った憲法のくびきから逃れ軍事力をもって覇権国家の復活を実現することだ。

 元々6ヶ国協議も北朝鮮を追い込むためだけに参加していて、はなから朝鮮民主主義人民共和国の存在を認めたくない日本政府と世論は、これまでも度々6ヶ国協議を妨害する行動をとってきた。頭の中は北朝鮮を追い詰めることだけしかない。
 ”拉致問題”も”核問題”も、米国の安全保障に関わる”ICBM”も北朝鮮を潰すためのカードとして扱われてきた。

前回にも書いたが、日朝間の関係は大きく変わった。これまで日本と北朝鮮は、無視はするが、敵対もしていない関係だったが、今は日本が現在休戦中の朝鮮戦争当事国である米国を差し置いて、北朝鮮と敵対する関係になろうとしている。これについては別に書くが、日本には抜きがたい朝鮮コンプレックスが潜在的にあるからだろう。

日本のメディアは、北朝鮮の反応を”瀬戸際外交”を繰り返す呆れた国家と揶揄するばかりで思考停止している。

週刊金曜日2009.4.10号「戦争ごっこに巻き込まれるな」青木 理の文章から

・・・

 それにしても、人民を飢えさせながらハリボテに近い「ミサイル」や「核」に狂奔する北朝鮮の独裁はつくづく罪深い

しかし、その困窮の独裁の一挙手一投足にいきり立つ素振りを見せ、「北風」に必死で帆を立てている日本の政治、メディアの佇まいも滑稽で、なおかつ胡散臭い。

 いま求められているのは、徹底的に冷徹な視座で困窮の独裁と脅威の実相を見つめ、なんとしても軟着陸へと導くための真摯な方途の模索であろう。同時に私たちは、奇妙な「北風」に乗じて日本国内に蔓延り続ける浅はかな空気を戒めねばならない。

 ここでもやはり、北朝鮮が困窮しながらも周りに害毒をまき散らす迷惑な隣人として、その愚行を指導しなければいけないと、まるで迷惑を一方的に受けている被害者ぶって善人面までしているが、そもそも北朝鮮が独裁軍事政権を維持しなければならないのは、米国の軍事・経済的な圧迫によるところが大きいのではないのか。たしかに、北朝鮮はその独裁的国家体制の中で国民を弾圧してきた。しかし、そのことと現在問題としていることは別なことだ。しかも近年の北朝鮮の激しい威嚇行動は米国と日本による不公正な挑発への反動・反発であるのは明らかだ。

日米の対北朝鮮政策が口先とは裏腹に北朝鮮の独裁政権を維持させ、経済制裁と独裁政治が市民を苦しめ、核兵器所有までさせたという加害者であることの自覚の無さ、想像力の無さは呆れるほかない。それは侵略しておきながら被害者意識しかないイスラエルに近いものだ。

 欧米の中東政策同様に力の弱い者に対して勝手にルールをつくって追い込んで、必死の抵抗をテロ・犯罪・瀬戸際外交と決めつける帝国主義的思考を続ける限り紛争はなくならない。

 

2009年4月 8日 (水)

北朝鮮ロケット打ち上げ騒動 ー 好戦国家復活に世論を誘導するメディアと政府の茶番

北朝鮮のロケット打ち上げに対する日本の政府とメディアの反応は、まるで開戦前夜のような異常ないきり立ち様で、現実には日本の安全保障上の危機など存在しないにも関わらず、隣国への敵愾心を煽る異常な体制は、敗戦前の侵略国家日本の姿をそのまま写しているようだ。これは軍事国家のプロパガンダによる体制引き締めそのもので、いずれは自らの挑発的行動によって安全保障上の危機が現実となり、それを根拠に軍事に依存する国家になっていくのだろう。

気がつかなくてはいけないのは、日朝間の関係が直接対峙しない時代から、直接対峙する関係に劇的に変わったことだ。北朝鮮が変わったのではなく、日本が変わったのだ。

拉致問題によって日朝関係が緊張状態になったと言うのは正しくない。小泉訪朝によって拉致問題は日朝間のその他の問題を含めて政治的に清算されようとしたのだ。問題はこの打算的偽善的な最後の「善隣外交」を覆す土壌がこの国に出来つつあったことだ。米国に導かれたタカ派再軍事勢力がこれまでの日本の国際関係の中心に据えられた「全方位外交」を駆逐したのだ。サンフランシスコ講和条約受け入れ、戦争の放棄を憲法に加えられた日本の国際関係は冷戦の中を建前上ではあるが「全方位外交」「善隣外交」で築かれていた。今ではそんな言葉もすっかり忘れられた。*1

日本が再び狂信的ナショナリズムをもって近隣国への軍事力をちらつかせる国家を目指そうとする動きを止めることはできないだろう。敗戦前の暴虐の事実が忘れられた現在では再び野蛮で単純な力の論理が受け入れやすいからだ。

日本人の特質である集団性は、小魚の群れのように個が集団の中心に向かおうとする運動だ。日本のメディアは世論をねつ造する。日本人それぞれが生き残るために世論の中心に向かおうとする。弱いもの、異なったものは中心から外され集団の為の犠牲になる。これは日本人の特性なのだから、容易に変わることはないだろう。
これまでの日本のメディアのあり方を見れば、外交問題でジャーナリズムを体現したことは一度もない。戦争の記憶が風化すれば、日本が成功体験である帝国主義ナショナリズムに取り込まれるのは不可避なのかもしれない。

*1)  私は2003年Yahoo!掲示板に「ふざけるな拉致議連、救う会、家族会」というトピックをたてた。このトピックの主旨は、「奴らは、拉致被害者を政治的圧力の「切り札」として利用し、日本を軍事大国にしようと企んでいる。こいつらに日本を乗っ取らせてはいけない。 」と言うもの。
これは拉致被害者家族会を中心に拉致被害者を救出するという運動の実態が、実は運動が変化を求めている対象が日本国民であること。本質は日本人に排外ナ ショナリズムを喚起させ、サンフランシスコ講和条約受け入れと日本の帝国主義の被害者への謝罪を前提にした善隣外交、真の和解を否定する運動であり、彼らの目標は日本帝国の復活だということ。彼らは北朝鮮による拉致の被害を声高に主張するが、我々はその拉致被害者救出運動の被害者である。それだけでなく、彼らや日本政府は在日朝鮮人らに対し、直接暴力犯罪や人権弾圧を行っている。彼らは北朝鮮に人道犯罪を非難するが、我々は彼らの自らの人道犯罪を棚に上げた人権弾圧運動を批判する。

2008年1月26日 (土)

北朝鮮偽ドル札の真相

米国が北朝鮮に偽米ドルの犯罪と決めつけているのは、かなり前からで、1996年には元赤軍派の一人田中義三と一般人のカンボジア系日本人の二人がタイで米国シークレットサービス に偽ドル犯の罪をかぶせられ拘留された。あからさまな濡れ衣でタイの裁判所は無罪の判決を下した。これは米国SSの謀略によるものと言われてる。日本のマスコミ、特に読売新聞と当時日本電波ニュースの高世仁は、米国の 言い分をそのまま鵜呑みにして、彼らを北朝鮮の偽ドル犯人・エージェントと決めつけ大々的に日本で報道した。高世仁は、彼らが無罪判決になったにも関わらず、『スー パーKを追え』という著作を出し、テレビ朝日の「ザ・スクープ」でも同様番組を制作して放送している。今でも訂正さえしていない。以前からまともな専門家からは、国家規模で高精度の偽ドルを造るメリットがないと言われてい たが、高世などは今でも、ウソを吹聴し続けています。(参考:宮崎学氏のサイトhttp://members.at.infoseek.co.jp/siomi403/tanaka.htm )

その後、ブッシュ政権が「悪の枢軸国」と北朝鮮を敵視したことと、拉致問題で日本中が敵意をもったことに便乗して、再び北朝鮮偽ドル札報道が大きく取り上げられるようになり、元NHKアナウンサーで手嶋龍一氏が米国のプロパガンダをそのままに『ウルトラダラー』というトンデモ本出した。『ウルトラダラー』の宣伝でニュース番組に出演したのを何度か見ることがあったが、元NHKのアナウンサー(それも優秀だったそうな)でありながら、話はたどたどしく要領を得ず、目は虚ろで、なにか薬でも飲んでいるかのような感じだった。
ところが、これを真っ向から否定する報道がドイツから出され、慌てた米国はそれまで激しく北朝鮮を非難し「バンコ・デルタ・アジア」の北朝鮮口座の凍結の根拠としていた偽ドル問題を取り下げてしまった。

フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング 日曜版の日本語訳

日本ではほとんど報道されないまま現在も北朝鮮ー偽ドル札犯が幅をきかせているが、まともなインテリジェンスをもつ一部の知識人は、偽ドル札北朝鮮説を信じない。それは米国がこれまで余りにも多くの謀略工作を世界中で展開しているからだ。

原田武夫が最新刊「北朝鮮VS.アメリカ —「偽米ドル」事件と大国のパワー・ゲーム」をご紹介!!

TVの手嶋龍一氏は、たどたどしい話の中で何度も「インテリジェンス」を繰り返していたが、まるで子供が覚えたての言葉を繰り返しているようだった。手嶋龍一氏にとって「インテリジェンス」は魔法の言葉のようなのだが、どうして元NHKアナウンサーがインテリジェンスの専門家のように振る舞うようになったのか?これはあくまで想像だが、彼は米国の「インテリジェンス」との関係があったのではないのか。自覚しないうちに米国情報工作の協力者にはめ込まれていたのではないのか?虚ろな目は洗脳された者のようだった。

もう一人の偽インテリジェンスのプロ、佐藤優氏との盟友関係は偽物同士お互いが利用しあう仲だと言えるが、二人とも協力者なのかもしれない。

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