日本帝国の国家犯罪

2009年10月30日 (金)

司馬遼太郎先生、これが日本人だよ

近代国家と言いながら、永いつきあいのある隣国の民族をなぶり殺しにしても、何とも思わない特殊な国民性が、今も遺憾なく発揮している。日本の過去の極悪非道な行いは国家犯罪ではなく、国民の犯罪だとはっきり言った方がよい。
司馬遼太郎のように、日本国民の原罪(日本国民が創られた時から侵略者)を一部組織になすりつけて、極悪非道な実態を虚偽と歪曲で隠し、史実をねつ造する行為それ自体が、明治以来の日本国民の罪そのものであり、他民族をいとも簡単に何の躊躇もなしに虐殺し、強姦し、略奪した行為の根源なのだ。

このような倫理性が破綻した日本人のメンタリティーを放置すれば、また同じ犯罪をしでかすのは必然だろう。

そしてこういうことになる。

11・1朝鮮大学校フレンドシップ体験ツアー参加者募集

平成21年11月1日(日)、小平市の朝鮮大学校で「朝鮮大学校学舎小平移転50 周年記念フェスタ」なる催しが行われます。テロ国家北朝鮮の出先機関朝鮮総連が運営母体となっている朝鮮大学校はこれまでも様々な凶悪犯罪者を日本国内に 送り出しており、国内治安を脅かす元凶となっている極めて問題のある自称学校(※)です。

日本国民として朝鮮大学校の実情を確かめるべ く、昨年の「朝・日フレンドシップ」に続く朝鮮大学校での催しに参加される方を募集します。参加希望の方は以下の要領で当日鷹の台駅前に集合ください。特 に参加希望のメールなどは必要ありません。当日は在特会桜井誠会長、外国人参政権に反対する会・東京村田春樹代表などが参加する予定です。

※朝鮮大学は「大学校」と名乗っていますが、学校教育法に定められた「大学」の資格は持っていません。

【集合日時】
平成21年11月1日(日)10:30

【集合場所】
西武国分寺線 鷹の台駅出口
JR国分寺駅から西武国分寺線に乗り換え

【注意事項】
時間になり次第出発しますので時間厳守でお願いします。
鷹の台駅から現地朝鮮大学まで徒歩約15分くらいです。
時間に間に合わない方は直接現地に向かってください。
ブルーリボンバッチ着用を歓迎します。
今回の体験ツアーは抗議活動が主目的ではありませんが
昨年のような非常識極まりない対応を朝鮮大学校側が取る場合は断固として抗議します。

【問い合わせ】
在日特権を許さない市民の会

【資料動画】
史上初!朝鮮大学校前で在特会が抗議活動
<ニコニコ動画版>
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5204314
<YouTube版>
http://www.youtube.com/watch?v=kKsHz96NIB8

こんな風景日本では当たり前という異常。日本人はこの卑劣なテロ行為に抗議しない。彼らが日本人や欧米人ではない見下すべき隣国人だからだ。隣人を見下すことでしか、アイデンティティーを見いだせないコンプレックス民族。それが日本人だ。

この行為を放置するのは、国家犯罪というより国民の犯罪と言うべきなのだ。

 関東大地震で在日朝鮮人などを、東アジアの国で何の罪のない人達を大虐殺した、あの日本人は何の罪の意識のかけらもないまま、今も普通の顔をしているということなのだ。

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2009年9月 3日 (木)

忘れちゃいけない。日本人のジェノサイド犯罪の一つ

正力松太郎がデマを流した張本人と言われているが、それだけの問題ではない。この虐殺者達(普通の日本人)のメンタリティーは、現在でも生きている。
未だに事実を認めないのは、また同じ事をすると言うことだろう。

関東大震災86周年第63回朝鮮人犠牲者追悼会 09/9/2

 昨日9月1日11:56(地震発生時間)から開催されました件名追悼会に、「9条改憲阻止の会」の方から誘われて参加しました。以下、レイバーネットの下記サイトにMT氏の報告記事と写真が載っています。

http://www.labornetjp.org/news/2009/91memfunabasi

船橋市で86年目の関東大震災における朝鮮人の虐殺犠牲者を追悼

9月1日、関東大震災の記念日であると同時に朝鮮人虐殺86周年でもある。真夏の炎天下に正午から千葉県船橋市立馬込霊園では朝鮮総連千葉西支部の主催で第63回朝鮮人犠牲者追悼会が開かれ、約200名が参加した。参列者は在日朝鮮人を主体だが、恥ずかしい歴史を忘れまいと日本人も多数参列した。

 東京東部での朝鮮人の虐殺が有名だが、ここ船橋でも当時北総鉄道(現東武鉄道)の建設に駆り出された朝鮮人が多数虐殺されていた。康春和総連西支部委員長が「日本政府は虐殺に対する謝罪すらなしに、厳然たる事実を覆い隠」していると主催者の追悼の辞を述べた。来賓代表として上野建一氏(新社会党)が日本人の行った罪深い歴史を謝罪し、その犠牲者に対し心から哀悼の言葉をささげた。最後に全員が慰霊碑に向かって献花と焼香をおこなった。 


 

 少し補足しますと、日本人参加者は40人くらいだったでしょうか・・・写真にあるように、船橋市長、習志野市長、市川市長からの生花が飾られ、八千代市長、鎌ヶ谷市長からの弔電が来ていました。私は千葉県民となってから既に35年になるのですが、恥ずかしいことに、私の家からそんなに遠いわけではないこの霊園において、63年間もこういう追悼式が行われていたことを知りませんでした・・・情報がなかったのです。船橋市をはじめ、周辺自治体の広報にでも載せて知らせれば、もう少し、日本人も増えるのではないかと思いました。

 以下、康春和総連西支部委員長の追悼の辞の全文(略訳となっていますが)を紹介しておきます。

「関東大震災朝鮮人虐殺86年に際し、私は在日本朝鮮人総連合会千葉県西部支部常任委員会及び、同胞の代表として日本帝国主義に対する限りない憤りをもって、虐殺された同胞に深い哀悼を表します。

 関東大震災朝鮮人虐殺から86年、日本の敗戦から64年が過ぎた今日にいたるまで、日本政府は虐殺に対する謝罪すらなしに、厳然たる事実を覆い隠すばかりか、最近では歴史教科書から強制連行、従軍慰安婦問題ですら削除しようとしています。

 今日、朝鮮と日本との関係は戦後最悪の状況に置かれ、そのしわよせは私たち在日朝鮮人にふりかかっています。日本政府は祖国と日本を結ぶ架け橋たる<万景峰92号>の入港を3年も阻止しているばかりか、最近は共和国に送る郵便貨物にも規制をするありさまです。

 日本の民主主義と人道主義は何処にいってしまったんでしょうか。私は今日の追悼集会の名において、日本政府と日本の良心に訴えます。新しい日本政府は早く過去の清算を済ませ、朝鮮との国交を正常化し、アジアの平和と安定を築くべきです。また、在日朝鮮人に対する各種差別と抑圧を改めるべきです。

 そうすることによって、日本はアジアと世界から信頼と尊敬を受ける国になると信じます。

虐殺された同胞のみなさん
 祖国が統一された暁に、皆さんの遺骨を故郷に埋葬したします。その日が一日も早く来るよう、総連の愛族愛国事業を一層発展させていきます。どうか、その日が車で安らかにお眠りください」


 何の罪もないのに、強制的に奴隷のように働かされた上、日本人に嬲り殺しにされた多くの朝鮮人犠牲者を思うと、「大日本帝国」時代の国家犯罪を何一つ清算しないまま今日まできた「日本国」の罪深さに恥じ入るばかりです。

 民主党・鳩山政権が戦後補償に積極的に取り組み「過去の清算」を成し遂げて「日本はアジアと世界から信頼と尊敬を受ける国になると」期待したいのですが・・

http://www.masudamiyako.org/news/09/090902.html

「日本はアジアと世界から信頼と尊敬を受ける国になると」期待できません。
100%無理です。

増田先生、記事コピペさせてもらいました。

関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任 関東大震災時の朝鮮人虐殺―その国家責任と民衆責任

著者:山田 昭次
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2009年4月20日 (月)

デヴィ夫人への言論弾圧

以前、ここでデヴィ夫人のブログ記事を紹介した。

「よく言ったデヴィ夫人」
http://electric-heel.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_4713.html

この時、右翼の攻撃がないかと心配したのだが、とうとう事が起きてしまったようだ。すでに日本は日本に都合のいいことしか容認しない社会になってしまったことを示す事件だろう。

「言論弾圧」というのは大げさに思えるかもしれないが、この右翼の行動は、国家権力の在日朝鮮人、朝鮮総連弾圧の延長線上にある。街宣右翼も警察や公安調査庁もやっていることは変わらないのだ。

デヴィ夫人と右翼団体がトラブル=北朝鮮問題めぐり対立か−警視庁

4月20日13時37分配信 時事通信

 タレントのデヴィ夫人が東京都渋谷区の自宅前で街宣活動をしていた右翼団体との間で、トラブルになっていたことが20日、警視庁渋谷署への取材で分かった。同署が詳しい経緯を調べている。
 同署によると、デヴィ夫人は19日午前9時半ごろ、自宅前で右翼団体の街宣車に、2階ベランダから植木鉢を投げつけ、車の一部を破損させたほか、右翼団体関係者もデヴィ夫人が現場の様子を撮影しようと持っていたデジタルカメラをはたいて壊したという。
 右翼団体関係者は、デヴィ夫人が北朝鮮のミサイルについて「人工衛星だ」と話したことなどに対し、抗議していたという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090420-00000051-jij-soci

さすが日本のタブーである日朝間の問題をズバッと主張するだけある。狂信右翼暴力団に反撃する勇気は拍手ものだ。

さて、右翼が噛みついたデヴィ夫人の主張は、

2009-04-03 19:29:22

北朝鮮の人工衛星打ち上げ

・・・

麻生首相は、国連を動かしてでも、打ち上げを止めさせると言っている。
日本は勝手に 「長距離弾道ミサイル」 「テポドン」 と言っているが、
実際は、 「人工衛星」 である。 日本の政治家やいつもの評論家達が、
もっともらしい顔をして色々とTVで言っているのが、滑稽である。
人工衛星なのだから、 真直ぐ大気圏へ突入するので、
日本の上空など関係ないのに、 この馬鹿騒ぎ。

・・・

1998年8月31日に北朝鮮が人工衛星を打ち上げた際、
国連安全保障理事会議長は、 

同年9月15日に報道向けの声明を発表している。
「事前の通告なしになされた」 ことに対し 「遺憾の意」 と表されるが、
「どの国も平和目的の宇宙プロジェクトであれば、
推進する権利があることを認める」 とわざわざ明記している。
衛星を打ち上げるのは自由です。
正当な事前通告の手続きを経た今回の打ち上げは、
国連でも問題になりえない。 アメリカさえ静観している。
北朝鮮が日本に向けて、 ミサイルを飛ばす筈がございません。
弾道ミサイルは落とす目的で、 目的地に向けて発射するものですから。そんな無鉄砲なことをしたら北朝鮮に批難が集中し、世界中から攻撃されます。
北朝鮮はそんな馬鹿ではないでしょう。
彼らにも衛星のテストをする権利はあります。

・・・

http://ameblo.jp/dewisukarno/entry-10235856625.html

日本のメディアは大本営発表を垂れ流して平気な顔をしているのに、現在TVタレントという立場でありながら、これだけのことを勇気を持って言えるのがすごいのか、こんなことさえ誰も言えない日本の状況がひどいのか。

問題は右翼だけではない。案の定、警察やメディアも狂信右翼暴力団の片棒を担いでいるのだ。

2009-04-20 14:34:24

警視庁の発表は違います!

警視庁は汚いやり方をしています。

被害届けと刑事告訴をしなかったのは

渋谷警察署が7時間もかけて私を説得して

出させなかったのです。

・・・・

http://ameblo.jp/dewisukarno/entry-10245914101.html

こんなひどい目にあっても、デヴィ夫人は痛烈なメッセージを書いています。

いや〜、おみごと。

①2002年9月17日小泉首相と金正日総書記は、
  「日朝平壌宣言」の国交正常化に署名し、実行する筈でした。
  両国国交に向けての話し合いの中に条件がありました。

  その条件を日本は満たしていません。

②両国の元首が、約束した事をホゴにしている事、

  その時の条件の一つとして、金正日総書記は拉致を認め、正式に謝罪致しました。 5人の拉致された生存者を   2週間で返すという約束を 当時の副官房長官だった安倍晋三氏が強行に 日本のマスコミを操り 世論を煽り 拉致事件のヒーローとなり、日本の首相にまでのし上がりました。

・・・
日本は4兆円とも言われる  戦争賠償金を支払いたくないのだと、

  日本の一部の方から聞きました。北朝鮮に石油かガスが算出されれば、すぐに手を結ぶのでしょうが、拉致事件を理由に制裁、弾圧と叫んでいます。

③25万トンの穀物支援をすると言ったのに、それも日本はホゴにしました。

④横田めぐみさんの死を信じない日本、ご両親がいました。  

 聞くところによると  日本の外務省は、遺骨は無いという北朝鮮に対し、 遺骨がないと日本は承知しない、 世論がおさまらない、とにかく遺骨を送ってくれと、 やいやいと催促をしました。 お骨は共同墓地にあるため、送れないと言ってもさらに催促。その後、お骨はDNA鑑定され  二人の教授はわからない、鑑定不能といい、  たった一人の教授が他の人の骨も入っていたとし、これは横田めぐみさんではないと  鑑定結果を出しました。共同墓地に入っていたら、  他の人の骨も混ざっている事もあるでしょう。しかし当時の細田幹事長は偽物だと発表。  それ以降 ”家族傀”は、なんにつけても制裁、弾圧と復讐を叫んでいます。

・・・

このままでは日本と北朝鮮は 、イスラエルとパレスチナのように、
本当に永遠の宿敵になってしまします。

日本の皆さん、目覚めて下さい。

日本の方も理性を持って下さい。

写真に見る帝国主義日本の非道、暴虐行為

「韓国の人々の宿敵、日本の非道残虐4」のタイトルにある写真。

11枚の写真が見開きページで掲載されていました。

4回目の写真ということですので  1、2、3、はどんな写真だったのでしょう。

これまでに、「宿敵」日本という言葉で、 日本が呼ばれることは、ありませんでした。  こんな写真を載せられることになったのは、安倍晋三氏の売名行為と懐刀である漆間巌氏の在日の人に対する弾圧と迫害の結果です。 共和国の赤十字社と日本の赤十字社が扱っていた拉致事件を、狡猾にも奪い、操作し日本人の紅涙を利用し、一躍人気者となり首相の座まで手に入れた。この二人が何をしたのかは次回載せます。

気になるのは麻生総理が、この漆間氏をまた内閣官房副長官に起用していることです。 この両氏に利用され操られた”マスゴミ”の結果です。

・・・

http://ameblo.jp/dewisukarno/entry-10245926061.html

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2008年11月16日 (日)

読み方注意!『福沢諭吉伝説』 - 恥を知れ!佐高信 -

 週刊金曜日発行人である佐高信によるアジア民族蔑視の差別主義者・領土拡張帝国主義者・天皇賛美者である福沢諭吉の美化本である。
この本は同じ慶応大学同窓の”産経新聞”社長に勧められて書いたものだと後書きで書いている。評価が揺らぐ福沢諭吉について右派メディアのリーダーの依頼は、それなりの期待があって当然だろう。佐高のデタラメさを見抜いてのことだ。

それにしてもこれほどトチ狂った本があるだろうか。戦争責任を追及し民族差別に反対し、反植民地主義を謳う雑誌の発行人が、市民活動家でもある研究者から、天皇忠義を説き、アジアの民族を蔑視したうえに侵略主義を煽った張本人と批判されている歴史上の人物を、トンデモ説に従って美化、礼賛をするとは。

 戦後の福沢諭吉の評価は、「近代日本最大の啓蒙思想家であり、近代日本の民主主義の先駆者」である。ところが、安川寿之輔の研究によれば、この”典型的な市民的自由主義者”像は、丸山眞男の思いこみによる『福沢諭吉全集』の恣意的な引用で創り出された虚構の「丸山諭吉」像なのである。、実際の福沢諭吉は、帝国主義者であり、領土拡張主義から隣国の民族を蔑視し、偏見を植え付け、天皇に対する忠義を説いていたことが厳格な検証により明らかにされている。(『福沢諭吉のアジア認識』、『福沢諭吉と丸山眞男』)

 安川に崩された”丸山諭吉像”=”典型的市民的自由主義者”を回復・さらに美化しようとしたのが平山洋の『福沢諭吉の真実』である。平山の論は市民的自由主義者で"あるはず"の福沢諭吉に相応しくない民族蔑視、領土拡張主義、天皇賛美などの発言は、全て石河幹明記者によるものだと区別するのである。しかし、時事新報の論説の多くに福沢諭吉の関与がないばかりか、弟子である石河によって福沢と全く逆の主張が福沢の目を盗んで展開されると言うことがありえるのだろうか。平山の石河陰謀説に対し安川は『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』で平山らの”福沢諭吉美化論”のデタラメを批判している。平山の検証は、予断による推論の積み重ねであり、説得力のある合理的論拠というものをほとんど提示していない。筆者鑑定を根拠としているのだが、これも福沢の関与がないことを証明できぬまま、都合の悪い論説を全て石河幹明の偽装やねつ造によるものと決めつけている。 結局、平山は福沢諭吉が”市民的自由主義者”であるという予断の基で区別しているに過ぎない。

 佐高の『福沢諭吉伝説』では「脱亜論」の真実に迫るとして、最終章では福沢諭吉が金玉均を全面支援したことで、”脱亜論”の正当化をしている。福沢諭吉は朝鮮を天皇を戴く日本の支配下に置くために、反体制派の金玉均を支援して傀儡にしようと利用しただけであることは、バカでもわかる。そんなこともわからないのは、何も考えもなく平山の主張を鵜呑みにしているからだ。


福沢は一貫して金玉均ら朝鮮の「開化派」の支持を続けたように理解されているが、朝鮮王宮の武力占領によって閔妃政権に代わる大院君を執政とする親日政権が樹立されたときは、彼が指導・支持した「開化派」に敵対するこの「守旧派」の首領の側に福沢は立った。つまり福沢は、親日政権の樹立と朝鮮支配のためなら、悪魔とも手をつなぐ政治家に変貌しており、そういう自信の転身にあわせて、「開化派」に対しても、いつのまにか「かの開化党と称する新進の官吏輩の如き、・・・素より一個の見識あるに非ざれば、決して朋友として頼む可きものに非ず。」(「井上伯の渡韓・・・」『全集』14 601)という見事な評価替えをすませていた。」(『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』P.278)

佐高の『福沢諭吉伝説』はそんな平山の主張を無批判に全面的に依拠し、事実は大ボラふきの変節漢である福沢諭吉を”平熱の思想家”などと讃えている。
戦争責任を追及し、日本の歴史認識を正す側にいるはずの佐高が、身びいきな歴史修正主義にまわり、アジア民衆の敵を無邪気に(?)擁護する側にまわったことの裏切りに怒りを感じる。

安川は『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』の中で、


 他の記者が起草して福沢の関与の少ない論説を『福沢諭吉全集』に収載していいのかという疑問自体は、意表を突く問題提起であり、井田進也の場合は、その論文が『思想』という日本の代表的な学術雑誌に掲載されたという事情もあり、多くの波紋と肯定的な評価をもたらした。

後述するように、新たな福沢諭吉美化論、偶像化論にすぎない二人の研究にマスコミが飛びついたのは、日本のマスコミが今なお「丸山諭吉」神話の支配下にあって、その福沢諭吉理解の水準が、次の(3)で後述するように、保守的な政治家の佐藤栄作元首相以下のお粗末な水準にあるからである。さらに問題を広げるなら、現代日本の国際問題になっている小泉首相の靖国神社参拝強行に象徴されるような、戦後日本の社会がアジア太平洋戦争の戦争責任を未決済のまま、いまなお直視できていないという歴史意識の問題に帰着するのである。

 平山の『福沢諭吉の真実』がマスコミに受け入れられるのは、福沢諭吉の実像が野蛮なアジア侵略者としての日本の姿とダイレクトに結びつくからで、それを認めたくないからだろう。帝国ナショナリズムが染みついたマスコミには、この幼稚なトンデモ論の方が都合がいいのだ。


 なお、(16)のインタビュー中の発言で、平山は「安川さんは過激派ですけれど、それに似たような考え方をする人たちはずいぶんいて、大阪大学の子安宣邦さん(『「アジア」はどう語られてきたか』藤原書店の著者)なんかにも流れ込んでいます。」と、公安調査庁の身元調査のようなことを語っている。つまり平山が、こういうことを発言することに意味があると考える類の「研究者」であることは、付記しておきたい

福沢諭吉神話を守るため、とても学術的とは言えない乱暴な論を立て、新書(文春新書)でばらまくなりふり構わないやり方をする彼の目的がなにかがよくわかる。佐藤優や平山洋が右派メディアでもてはやされ、左派・リベラルがそれに追従する絶望的状況だ。

『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』のあとがきで

「作家」が、最大限に想像力をめぐらして、「近代日本の黎明に燦然と輝く巨星!」の「渾身の大河小説」と称する岳真也『福沢諭吉』青春篇、白秋篇(作品社)を創作するのは自由である(平山洋『福沢の真実』はその想像力の飛翔に大いに貢献)。しかし、「歴史離れをするにはあまりに謙虚」であるべき思想史研究者が、厳密な「史料的考証」を怠り、「丸山諭吉」研究の恣意や作為の拡大再生産を行い、また政治家の佐藤栄作元首相以下の福沢諭吉理解の水準にあるマスコミが、その誤謬の「成果」称賛の大合唱をするのは、もういい加減にしてほしい!という強い思いがあって、またまた福沢諭吉研究のまわり道をしてしまった。

佐高の『福沢諭吉伝説』は、この小説と平山洋の『福沢諭吉の真実』をベースに書いたものだろう。神話作りに荷担した罪は重い。

私は、これまでネット掲示板に参加してきて、ネットウヨ、嫌韓流の源流は”福沢諭吉”だと思っている。福沢諭吉の虚像を打ち壊さなければ、日本人に染みついたアジア民族蔑視意識はなくならないと考えている。そういう意味で佐高の福沢諭吉美化は今後彼をネットウヨ同類の敵とみなすことにした。

日本の論壇、マスコミに<佐藤優現象>が席巻し、『福沢諭吉の真実』が賞賛をもって受け止められている。逆に金光翔『<佐藤優現象>批判』と安川寿之輔『福沢諭吉のアジア認識』の成果にそっぽを向けていることに日本の論壇と言論メディアの無能さが示されている。

ちなみに『週刊金曜日』(330号 2000年9月)に安川寿之輔「福沢諭吉を透かしてみれば」という論稿を掲載している。福沢諭吉がアジアの市民からどう見られているのか知らぬはずはない。佐高はそれでも福沢諭吉を”平熱の思想家”と与太をかますつもりなのか。

たしかに佐高も福沢諭吉も言った言葉にこれっぽっちも責任を持たない鉄面皮で知られている。これが”平熱”ということなのか。


追記:

実際のところ、世間的には福沢諭吉=丸山諭吉像である自由主義者、啓蒙思想家という神話が定説として受け入れられている。その上、安川らの”丸山諭吉”神話批判が一般に知られる以前に、その批判をかわす平山の『福沢諭吉の真実』が安価で手に入れやすい一般新書として広く出回っている。たぶん、ほとんどの人は安川寿之輔の福沢諭吉研究そのものを知らないか、『福沢諭吉の真実』でしか知らないのではないのか。日本の歴史認識問題の構図そのものだ。日本の歴史研究の欠陥と言えるのじゃないのか。

興味があれば、安川寿之輔『福沢諭吉のアジア認識』を読んでほしい。

福沢諭吉のアジア認識―日本近代史像をとらえ返す 福沢諭吉のアジア認識―日本近代史像をとらえ返す

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福沢諭吉と丸山眞男―「丸山諭吉」神話を解体する 福沢諭吉と丸山眞男―「丸山諭吉」神話を解体する

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福沢諭吉の戦争論と天皇制論―新たな福沢美化論を批判する 福沢諭吉の戦争論と天皇制論―新たな福沢美化論を批判する

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2008年7月15日 (火)

大日本帝国の犯罪 - 竹島

竹島を日本人が知ったのは、敗戦後になってから。
それもそのはず、明治政府は竹島をこっそり島根県に編入させたからだ。言うなれば、この島は、日本政府が韓国の目を盗んで猫ばばしたものだ。

戦後も米国の傀儡になって生き残った大日本帝国のウジ虫共が、野蛮な侵略国家の復権を狙い、政官メディアによってウソにウソを重ねてきた。この竹島もその一つだ。

歴史問題では日本政府は外と内を使い分けている。しかし、こんな操作が国際的に通用するはずがなく、いずれ国内向けのウソを自ら否定しなくてはならなくなる。

侵略国家の亡霊の復権が国内で成立しつつある。だが、行き着くところは、第二の敗戦だ。日本国民はもう一度敗戦する。

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2008年5月25日 (日)

アイヌ民族は先住民族

チベット問題などに絡み、中国の民族問題についていろいろな記事が書かれた。では、日本の民族問題についてはどうなんだろうか?という話題はほとんど見ることはなかった。現在も神話のようなうぬぼれた偽装歴史が幅をきかせているので、他民族を侵略したなどという歴史事実はタブーとして知らない人がほとんどだろう。 河氏のブログ 河信基の深読み のエントリー「アイヌを否定しなから、チベットを非難する偽善」http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/31730036.html に絡めて、以前朝日新聞に載った「アイヌ民族を先住民族と認めよ」というアイヌの主張をコピペした。(無断ですので、後日部分引用になると思います)

私はこの提言に賛成だ。

「アイヌ民族」先住民族と認め、土地返還を 萱野志朗 萱野茂二風谷アイヌ資料館館長

 今年は世界の先住民族にとって歴史的な年だった。
 9月13日、国連総会において「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されたのである。これは先住民族を「国際法の主体」として認め、自己決定権や返還・賠償・補償権を規定した人権文書だ。
 日本も賛成票を投じた。だが、日本政府は我々アイヌ民族を「先住民族」とは認めていない。先住民族に関する定義はいまだ確立されておらず、アイヌ民族が日本における先住民族か否かを判断できないというのが理由という。

 世界の流れは別

 しかし、これは世界の趨勢や国内の実態に反している。9月14日付けの朝日新聞「私の視点」欄に、北海道ウタリ協会の加藤忠理事長による「政府は先住民族と認めよ」という主張が掲載された。私も理事長の主張に同感だ。
 「先住民族」という概念はきわめて政治的なものである。単に、ある地域に居住していた時期が早いか遅いかという時間的な後先ではない。世界各地の先住民族を取り巻く問題に詳しい上村英明・恵泉女学園大教授(市民外交センター代表)はこう定義する。「近代国家が成立する時点において、合意なしに国家に統合され、現在被支配的立場におかれ、かつ(固有民族としての)人権が十分補償されていない人々」
 これを日本にあてはめてみよう。近代国家の成立は明治政府の発足にあたる。アイヌ民族は1871(明治4)年の太政官布告によって一方的に日本に国籍が与えられた。21世紀の今日においても、就職や結婚で差別が存在している。現在アイヌ民族出身の国会議員はいない。為政者側にアイヌ民族の意志が十分に伝わっているとはいえないのが現状だ。すなわち「明治政府はアイヌ民族をその自由な意志によることなく一方的に統合し、現在被支配者的立場におき、なおかつ人権を十分に補償していない。」といえよう。アイヌ民族は日本における先住民族なのである。
 判決もある。1997年3月27日、札幌地裁で二風谷ダム訴訟の判決が言い渡され、「アイヌの人々は・・・『先住民族』に該当するというべきである」と明記された。
 アイヌの現状について、外国メディアや市民団体から「なぜ日本では先住民族として認められないのか」と問われることも少なくない。
 アイヌ民族は3万人とも10万人ともいわれる。誰がアイヌなのか。血なのか文化なのか。「自分はアイヌだ」と自覚し、そのコミュニティーから認められたものがアイヌなのである。民族とはアイデンティティーの問題なのだ。
 先住民族に認められる権利には、土地に関するもの、外交を含む自治に関するもの、外交を含む自治に関するもの、地下資源や埋蔵物に関するもの、言語使用に関するものなどがある。私の父・萱野茂は「和人に土地を売った覚えも貸した覚えもない。借りたのであれば借用証をみせろ」とよく言っていた。本稿では土地について論じよう。

 世界の先住民族を見ると1990年以降、一部とはいえ返還されているケースがいくつもある。カナダではイヌイットの準州ができたし、オーストラリアではアボリジニーに返還を命じる判決が出た。国際的に見て決して特異なことではないはずだ。
 北海道を全部返せなどというつもりはない。すでに何世代にもわたって和人が住んでいる私有地まで戻すべきだというつもりもない。

 聖地も国所有?

 北海道は約884万ヘクタール。このうち約半分の414万ヘクタールが国有地だ。道有地、市町村所有の公有地も多い。この中の一部でもいい、返還して欲しい。歴史的経緯を考えた場合、特に政府に求めたい。
 我々の聖地である山や谷も、いまはその大半が国有地だ。もともとは我々の先祖が住んでいた土地である。アイヌ民族には土地所有の観念がなかった。明治期に、外から来た人々が一方的に法律を制定し「所有」を決めたのである。その結果、神々に祈る行事を行なおうにも、政府の許可を得なければできない、などということまで起きた。
 アイヌ民族を「先住民族」と認め、国有地の一部を返還する。国民が理解し、政府が判断すれば可能なはずだ。返還されたあとも、北海道の道民や来道者が自由に通行や利用ができるものとしたい。
 私は活動家ではない。「アイヌ語ペンクラブ」の一会員であり、こうして書くことで訴えている。
 先住民族を取り巻く問題にどう向き合うかは、法治国家ニッポンの成熟度を測るバロメーターになるに違いない。

朝日新聞 2007.12.29 朝刊 「異見 新言」より全文

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